

それから設計に入って行ったわけですが、お施主様のご希望は「大屋根に見える外観」をはじめ他にも様々ありましたので、何度も設計を繰り返しました。又、予算を明確にするためにVE(バリューエンジニアリング)案やCD(コストダウン)案をひとつずつこなし、お施主様の支給品なども考慮しながら設計を致しました。
特に思い出があるのは、開発許可の問題です。大手ハウスメーカーさんの段階で行政書士さん経由で開発許可を取得されていたのですが、その際には現場打ちコンクリート擁壁で許可を申請していたのです。行政書士さんが調整区域の開発行為の重要性をお客様にしっかりと説明していなかったためコストの面で既成コンクリート擁壁を選択したようですが、申請と食い違いが起こってしまい私が変更の申請をし直しました。
開発の申請業務は私自身初めてでしたので、県の建設事務所の担当の方にご教授頂き、又お施主様にもご協力頂きながらなんとか許可を取得し、無事工事を終える事が出来ました。
外構の植栽工事も終わり、最初のイメージに限りなく近い形で工事を終える事が出来ました。とても素敵なお家になり、私自身もとても満足しています。工事中には新しいご家族も増えましたが、これからもご家族みんなでお幸せにお暮らし頂ければとても嬉しいです。