

お施主様奥様のご要望は、本当は可愛い白いお家に住む事でした。ですが城下町での建築という事で、様々な制約を丁寧にご説明させて頂きました。結果、奥様とご主人様、そして私の設計コンセプトのバランスがうまくかみ合ったお家になったと自画自賛しております。(笑)
街道沿いのため前面のサッシを全て入り納めにした部分や壁の平葺きの納まりなど、見る方が見れば「手が込んだお家だな」と言ってもらえる「いぶし銀」のような設計です。「FPの家」での増築相談から新築に変更になりましたのでコストの面も考慮し、断熱は用いる事のできる範囲で最高のパフォーマンスを発揮するハイブリッド型となっています。
完成してからお施主様より、「中国人観光客よりGood Jobって言われた」との喜びのメールを頂きました。今回のプロジェクトは、私自身も個人的な勉強になりステップアップできたと思っております。
犬山市のお祭りや伝統を愛しているお施主様です。伝統を愛しているからこそこの土地を継承した事、そしてこの土地に建つ家に「現代の性能・デザイン」と「古いモノ」との融合を選択して頂いた事…これらは、きっと後になって皆に理解して頂けると信じています。お施主様ご家族様もお母様も、どうぞ今後もお幸せにお過ごし下さい。