

お客様のご要望は「青山君の好きなように」と、私に全て委ねてくれました。そこで2パターンの設計を行い、最初の提案設計と2回目の設計提案の模型を並べて比較した結果、収納力や機能面で2回目に提案した方が採用となりました。(私は1回目の方がデザイン的に自信がありましたが…。もちろん2回目の案も素敵です。)
屋根はアルミ材を使った屋根を所望され、外壁は塗り壁とガルバリウムの併用となりました。サッシは樹脂のトリプルガラスで、外部には電動のルーバーシャッターを希望されました。ガーデニングに緑を入れたかったのですが、そこは却下されたのが私的にはもっと押せばよかったと後悔している点です。
またお母様も一緒にお住まいになられるので、床を転んで怪我しないようにカーペットタイルと無垢材の併用にしたり、高気密の住宅における欠点…音の対策としても先ほどのカーペットや壁の漆喰、吸音材の仕上げなど内装機能にも重点を置きました。車いすになっても壁を傷つけないように巾木を無垢材にして高さを考慮したり、スイッチやコンセントの高さもカスタマイズしてあります。
換気システムには調湿空調システム「デシカ」を導入してあります。快適な空間で静かに2階で音楽を聴いている姿を想像すると、私もいつか自分の家を自分で設計したい…と強く思うのであります。またお母様や妹様、ご家族様のお顔を伺いに遊びに行きます。素敵な方たちなのでとても好きです。私の人生で大切な縁となりました。