

実際に設計に入ると建築予定地は2方向道路と言いますか…敷地も広く、間取りを考える上でとても難しかったです。お施主はメンテナンスを重視した家を望まれていましたが、工業製品のみで構成された無機質なお家の経年での雰囲気の弱さは私も思うところがありましたので、設計する上で様々なお話しをさせて頂きました。その結果、玄関軒裏の米杉などのご提案も受け入れて下さいました。
一方、この頃の弊社は徐々に着工数が増え、スタッフ(仲間)も増えた時期でした。その変革の中での弊社の仕組み作りがうまくいかず、スイッチやコンセントの位置が展開図と変わってしまっていた問題や、納まりの上で変更した際の打ち合わせの報告などが抜けてしまい、お客様の不信を招いてしまいました。完成近くにお客様の心を乱してしまう結果となってしまい、誠に申し訳ありませんでした。
最終的には、仕上がったクロスやプラスターボードをめくって再度ご要望通りに施工し直す事でご納得を頂きました。でも一度起きた不信がまっさらな状態に戻るには、長い月日が必要となります。弊社としては、今後もアフターメンテナンス等で真摯にお付き合いさせて頂ければと思います。ご家族様のご多幸を祈念致しております。